”青春は気まずさでできた密室だ。”
『早朝始発の殺風景』は始発の電車や放課後のファミレス、観覧車の中などで繰り広げられる、
高校生たちによるオムニバス青春ミステリー密室劇。本作の魅力をネタバレなしの感想と、軽くネタバレありの解説で深堀り!

『早朝始発の殺風景』の作品概要
『早朝始発の殺風景』のあらすじ(ネタバレなし)
原作である小説を手掛けた青崎有吾氏は、2024年に『地雷グリコ』という作品で第24回本格ミステリ大賞を始め3つの文学賞を受賞し、さらに『地雷グリコ』は このミステリーがすごい!(2025年)で1位を獲得している。
そんな素晴らしい推理作家が手掛けた短編小説集が『早朝始発の殺風景』である。 ↓以下あらすじ↓
午前5時35分。駅のホームに到着した始発電車に乗り込む高校生の加藤木(奥平大兼)。
彼が通う高校のある終点まで向かう電車はもちろんガラガラだ、しかしなぜかそこには殺風景(山田杏奈)がいた。
彼女はクラスで目立たない存在で、お互いに喋ったこともないクラスメイト。
「加藤木くん、アリバイづくりはうまくいきそう?」―早朝始発にわざわざ乗った理由は?お互いの思惑は?
ガラガラの車内で、2人の高校生は小さな謎を探り合う。 ※Amazonより一部引用
『早朝始発の殺風景』は全6話からなるオムニバスミステリードラマだ。
毎話違う高校生たちによる密室での会話劇と、そこから生じた小さな謎が毎話紐解かれていく。それとは別にドラマを通しての本筋となる加藤木と殺風景のストーリーが進んでいく。
この作品の魅力は高校生たちが生み出す毎話の小さなミステリー、そして作品全体を包むエモい雰囲気と世界観だ。
毎話全く違う登場人物たちが会話劇を繰り広げ、そこに小さな違和感や謎が散りばめられる、そして最後には綺麗に伏線を回収してくれる。
このモラトリアム期特有の会話や些細な謎がとてもエモい。そして作品を通しての冬の淡い陽射しの演出、さらに山田杏奈さんのクールで得も言われぬ魅力も視聴者を惹きつけるのに一役、どころか二役も三役も買っている。
どこか闇を秘めたような山田杏奈さんの瞳は吸い込まれそうな引力がある。勿論、作品によって違った魅力があるのだが、
『ゴールデンカムイ』でヒロイン(?)を、『ミスミソウ』で主役を演じた時、彼女の醸し出す雰囲気の演じ分けは見事としか言いようがない。
第一話は加藤木と殺風景の出会いの話。なぜお互いが然程遠くもない高校に通うため始発電車に乗ったのか、その謎の探り合いから始まる。
筆者は第二話の「メロンソーダ・ファクトリー」が特にお気に入りのエピソードだ。
女子高生3人組が行きつけのファミレスでいつものようにドリンクバーを頼んで、今後の文化祭の準備について話し合う。いつものメンバーで過ごす和やかな放課後だ。しかし文化祭で着るクラスTシャツのデザインを決める話し合いの最中、いつもはマイペースな1人が突然異を唱えたことによる起きた波紋を描く。
もちろん他のエピソードも素晴らしい、しかし単にキラキラした青春を描いた作品ではない。EDテーマ曲名は「モラトリアム」、まさに、だ。
本筋となる加藤木と殺風景の話は、この後少しネタバレを含めて解説する。
ちなみに筆者はこのドラマで山田杏奈さんのファンになりました。すみません、まずは予告編をどうぞ。
『早朝始発の殺風景』の予告編を紹介
『早朝始発の殺風景』の登場人物&キャスト

殺風景(山田杏奈)
寡黙でクラスメイトとは距離を置き
一見何を考えているのか分からない
謎めいた人物。ある事件をきっかけに
加藤木と行動をともにする。
加藤木(奥平大兼)
映画研究部の部長で至って普通の高校生。
早朝の始発電車で殺風景と出会い、
本当の自分を見抜かれる。

第二話「メロンソーダ・ファクトリー」の登場人物&キャスト

真田(吉川愛:画像右)
仲良しトリオの中心的人物、詩子とは幼馴染で親友。
いつもこのメンバーでつるんでいる。
詩子(中田青渚:画像左)
何かとリードしてくれる真田にいつもくっついている。
2人から可愛がられる天然でマイペース。ファミレスでは
いつもメロンソーダを頼む。
ノギちゃん(尾碕真花:画像真ん中)
真田と詩子のコンビを微笑ましく見守る大人。
俯瞰して場を見ており、物事の本質を突く。
第三話「夢の国には観覧車がない」の登場人物&キャスト

寺脇(伊藤あさひ:画像左)
実態はほぼ軽音楽部のフォークソング部員。
一年下の葛城に想いを寄せているが中々一歩が踏み出せない。
部活の引退記念でやってきた遊園地で彼女に告白しようと
考えている。
伊鳥(望月歩:画像右)
フォークソング部の後輩、引退する寺脇たちのためにお別れ会を企画した幹事。特に親しくもない寺脇と観覧車に乗ることになるが、
その際、衝撃的な一言を告げる。
第四話「捨て猫と兄妹喧嘩」の登場人物&キャスト

麻(髙橋ひかる:画像左)
直文とは兄妹で、離婚した母親に引き取られた。
働き詰めの母をいつも気遣う心優しさと気丈さを
持ち合わせている。捨て猫を拾ったことをきっかけに
離れ離れの兄に久しぶりに連絡する。
直文(萩原利久:画像右)
麻の兄、父親に引き取られ別の家で暮らしており、
高校も別のところに通っている。
久しぶりに会う妹にぶっきらぼうな態度を取るが
麻には言えない事情を抱えている。
第五話「三月四日、午後二時半の密室」の登場人物&キャスト

草間( 藤野涼子:画像左)
クラス委員長として皆に頼られる。
頼まれるとノーと言えない性格で損をしている。
卒業式の日に欠席したクラスの変わり者"煤木戸"の元へ
届け物をすることになる。
煤木戸(茅島みずき:画像右)
草間のクラスメイト。歯に衣着せぬ物言いで周囲から恐れられ
クラスで浮いている孤高の存在。
高校最後の卒業式を欠席し仮病を疑われる。
最終話「啄木町の七不思議」 以下、本筋に関する多少のネタバレあり


叶井(瀧七海)
殺風景と加藤木のクラスメイト、とある理由で学校を休んでいる。
以上、本筋とその結末のネタバレありあらすじでした。
まとめ:【Amazon Prime Video】で今すぐチェック!
何とも美しい余韻を残して終わる作品で、全6エピソードで各話30分にも満たないドラマなのに非常に満足度が高い。
オムニバス青春ミステリーとしても面白いのに本筋も着地点が良く出来ていると思った。
そして復讐すること自体が是か非か、そういった問いかけもあり、結構エグい復讐劇でもあるのに爽やかで後味も悪くない。
しかし最後に少し謎があって、本記事を書くにあたり、筆者としても2~3年前に観た作品なのである程度忘れている部分があったため、
他の方がブログにまとめた感想やあらすじを少し参考にしたのだが、最終話だけがどうにも記憶と合わなかった。
そして改めてPrime Videoで最終話を見返すと、webに転がる様々な感想やあらすじが自分の見た最終話と全然違うのだ。
正しくは上のネタバレ欄で書いた部分が最終話の大まかな流れ(今日見返したので間違いない)なのだが、
他の方の書いた感想は、全員のその後の描き方がかなり違っていた。
放送と配信で最終話は内容が違うのか?ディレクターズカット版的な?しかしそういった事を調べても一切情報は出てこなかった。
これが一番の謎である、、おあとがよろしいようで・・・? ここまで読んでいただきありがとうございました。以下広告と関連記事。
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